【経験者20人の声を掲載】外資系企業に転職する7個のメリットと5個のデメリット
外資系大手企業の転職には、利用者の10人に6人は内定する転職エージェント経由がおすすめです。人気企業では応募者が殺到して優秀者な方が埋もれてしまうため、求人を非公開にして転職エージェント経由で募集する傾向があります。
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目次
- 1 外資系企業で働いてみたいけど不安もある
- 2 外資系に転職する7個のメリット
- 3 外資系企業に転職する5個のデメリット
- 4 実際に外資系企業に転職した人の声
- 4.1 [国内半導体企業・設計]から[インド系ソフトウエア設計企業・コンサルタント]に転職した60代男性
- 4.2 [国内アパレル・販売員]から[食品・開発企画]に転職した40代女性
- 4.3 [生命保険・営業]から[アメリカ系生命保険企業・営業]に転職した40代男性
- 4.4 [国内航空会社・マーケティング]から[アジア系航空会社・セールス&マーケティング] に転職した40代女性
- 4.5 [国内メーカー・ソフトウエアエンジニア]から[米系IT企業・ソフトウエアエンジニア]に転職した40代女性
- 4.6 [国内メーカー営業]から[外資系メーカー営業]に転職した30代女性
- 4.7 [国内自動車部品メーカー・営業]から[ドイツ系自動車部品メーカー・営業]に転職した30代男性
- 4.8 [日系化粧品業界・営業]から[外資系化粧品業界・営業]に転職した30代女性
- 4.9 [国内上場損害保険会社・保険金サービス]から[カナダ系生命保険会社・ライフアドバイザー(営業)]に転職した50代男性
- 4.10 [国内個人店のパティシエ]から[外資系ホテル・料理人]に転職した20代女性
- 4.11 [国内人材派遣紹介会社・営業職]から[オランダ系人材派遣会社・営業職]に転職した20代男性
- 4.12 [国内IT企業・SE]から[アメリカ系IT企業・プログラマー]に転職した20代男性
- 4.13 [インターナショナル保育士]から[レンタルオフィス]に転職した20代男性
- 4.14 [国内メーカー]から[アメリカ系医薬品メーカー]に転職した30代男性
- 4.15 [総合商社の貿易担当営業]から[イギリス本社の鉱山会社の営業職(シニアマネージャー)]に転職した60代以上の男性
- 4.16 [国内金融関係・営業]から[外資系金融・グローバルテクノロジー]に転職した40代の女性
- 4.17 [公務員 事務職]から[商社・管理部門]に転職した20代の女性
- 4.18 [国内化粧品メーカー]から[フランス系化粧品メーカー]に転職した40代の女性
- 4.19 [国内酒造会社]から[アメリカ系通信会社]に転職した30代の女性
- 4.20 [保険企業・営業]から[シティバンク・エヌ・エイ・法人向け営業]に転職した30代の女性
- 5 外資系企業は実力主義の世界で働きたい人に向いている
- 6 番外編:思わぬメリット・デメリット
- 7 おわりに:外資系でも日系でも働き方や向き不向きをしっかり把握してから転職しよう
- 8 監修者コメント
- 9 この記事の監修者
外資系企業に転職を考える中で、未経験がゆえに「どんなメリット・デメリットがあるのだろうか?」と、不安に思っている方も多いのではないでしょうか。
そんな不安を抱いている方のために、外資系企業に転職する7個のメリットと5個のデメリットをご紹介します。メリット・デメリットの両方を知ることで、どのような点に気をつける必要があるのかを理解できます。「外資系企業に転職したいけど、本当に向いているかわからない…」と悩んで転職活動をストップするのではなく、自分に向く・向かないが判断できるようになるはず。
ぜひ参考にして、本当に転職先として検討すべきかを検討する材料にしてみてください。
外資系企業で働いてみたいけど不安もある
外資系企業に勤めていると聞くと、エリート・高収入・仕事ができる・かっこいいなどのイメージを抱く方もいるでしょう。
しかし、デメリットを考えてみると、激務・文化の違い・プレッシャーの大きさなど、家庭とのバランスが取れないハードワークのイメージや、成果至上主義の職場と思っている方も同程度いるはずです。
そのようなことから、メリットやデメリットを思い浮かべて不安を感じ、転職を検討できていない方も多いのではないでしょうか。
そんなときは具体的なメリット・デメリットを知って、自分に置き換えて考えてみるのが一番です。具体例をもとに、ぜひイメージしてみてください。
外資系に転職する7個のメリット
外資系企業に転職する場合、下記7つのメリットがあります。
1.高収入を得られる可能性が高い
一番のメリットは、高収入を得られることになるでしょう。外資系企業は一見強豪のように思えますが、実際は文化や言語の異なる外国でビジネスを展開するに当たり、「アウェーで戦う」という弱みを持っています。
そんな環境下だからこそ、競合企業よりも優秀な人材を集め、なんとしても成功させたいと考えるのがごく自然です。競合企業よりも、より優秀な人材を獲得するために提示している給与が結果的には高収入となるのです。
2.各国の文化・商習慣を知ることができる
外資系企業の社員は、多国籍であることが一般的です。日系企業のようにほぼ日本人だけで構成されているというケースは稀といえるでしょう。
また、日本に進出している企業は諸外国にも進出しており、各国での業務を経験している社員も多いことから、さまざまな国の文化や商習慣について知る機会が多くなります。
日系企業で働いているだけでは、なかなか得られない経験ができるのは今後のキャリアにとって大きなメリットといえるでしょう。
3.多様性のある環境で刺激がある
日本でも以前からダイバーシティという言葉が叫ばれていますが、日系企業の場合は同じバックグラウンドを持っている人間ばかりで、女性の活躍も進んでいない状況です。そのため、本来のダイバーシティとは程遠い状態です。
しかし、外資系企業であれば社員の国籍は多岐にわたっており、それぞれの多様性を認め合いながら働く文化が根付いていることから、当たり前にダイバーシティが受け入れられています。
この多様性を受け入れた環境で、さまざまな刺激を得ながら成長できるのは貴重な機会だといえるでしょう。
4.ワークライフバランスの充実が図れる
外資系企業では有給休暇を取得しやすく、残業が比較的少ないこともあり、ワークライフバランスの充実を図りやすい点もメリットの一つです。
長時間労働の習慣や、会社への過度な忠誠心がまだ根強い日系企業とは異なり、外資系企業は成果を重視しています。
そのため極論をいうと成果が出てさえいれば、早めに帰るのもOKとされる場合もありますし、家族との時間を大事にすること問題視されることはありません。
むしろ、「休暇を取れない人=(イコール)仕事の効率が悪い人・成果目標を達成していない人」と見なされる傾向があり、有給休暇や長期休暇を取得しない人の方が、かえって上司からの評価が下がることさえあります。
自身の成果目標を達成していない時は残業することもありますが、成果が上がっていれば早めに退勤し、仕事の性能をあげるためにも意識的にリフレッシュを心がける人が多い印象です。
5.キャリアアップにもチャレンジしやすい
外資系企業での就労を経験すると、多文化に対しての理解度や柔軟性を身につけることができ、また経験がさらなる自信へとつなげます。
海外勤務のチャンスが出てきたときにも、経験を生かしてチャレンジしてみようと思えるはずです。
日系企業での就労経験のみの場合と比較してみると、言語や経験という足かせがなくなり、チャレンジしやすい環境になっているといえるでしょう。
6.昇給や出世の機会が平等に与えられている
成果重要の外資系企業では、年齢・勤続年数・性別などに関わらず、実力に応じて重要なポジションにつく機会が多くあります。
年功序列ではなく、能力によってプロジェクトリーダーや役員を任せてもらえるなど、昇給や出世の機会が平等に与えられているため、自身の実力に応じた正当な評価を求めやすい環境といえます。
7.語学スキルが磨かれる
先述の通り、外資系企業は社員が多国籍であるため、社内公用語として日本語だけでなく英語を用いる場合もあります。
上司や同僚と日常会話レベルの英語でコミュニケーションをとるだけでなく、業務上本社と英語でのメールやオンラインミーティングなどのやり取りをする機会もあるでしょう。
このようなビジネスレベルの英語力が求められる環境に身を置くことで、語学力向上につながります。
外資系企業に転職する5個のデメリット
ここまではメリットをご紹介してきましたが、逆に外資系企業に転職することで生じる5つのデメリットを挙げていきます。
1.成果が出せなければ収入が減少する
メリットとして、成果主義である外資系企業では高収入を得ることができると説明しました。しかし、逆にいえば成果が出なければ、収入が極端に減少することもあるのです。
外資系企業が外国で勝ち残っていく企業になるためには、優秀な人材を常に揃えて成果を上げ続ける必要があります。
そんな中で成果を上げられない社員がいる場合は、その成果に見合った給与にするか、契約を打ち切るケースがほとんどです。
2.文化になじみ、主張することが大変なケースもある
ダイレクトすぎないコミュニケーションを好む日本人とは異なり、日本の遠回しな表現やコミュニケーションは、外資系企業で勤務する方には伝わらないことも多いです。
外資系企業に入ったならば、その企業がどのような文化を持った方の集まりで、どの場面で主張しなければならないのかなどをよく把握して対応する必要があります。
しかし、これまでの経験上、日本人同士で仕事をすることに慣れていて、主張し合う文化にどうしても適応できない場合もあります。
そのコミュニケーションが不向きだった場合、本人は評価収入が下がる、もしくは・企業は人材を生かしきれずに終わってしまいます。
3.可処分所得が減る可能性もある
外資系企業は住宅手当や寮制度、各種家族手当などの福利厚生が日本企業ほど充実していないことが多く、高収入を得られたとしても可処分所得が減る可能性もあります。
福利厚生が充実していない理由は、海外では終身雇用の概念が低く、長期雇用を促進するための各種制度にはあまり力を入れていないためです。その保障の代わりとして、外資系企業の給与水準が高めに設定されている点には注意しましょう。
福利厚生が充実した日系の大手企業などに勤めているのであれば、可処分所得が減る可能性についても考慮しておく必要があるでしょう。
4.リストラや解雇など雇用環境が不安定
外資系企業では成果に見合った昇給・昇格が見込める一方で、成果が出せない場合は減給・降格だけでなく、リストラや解雇の可能性もゼロではありません。
終身雇用など安定を求める人にとっては、過度な成果主義による雇用環境の不安定さはデメリットと感じるかもしれません。
また同僚がライバルとなる場面も多く、「競争が激しい環境で気を抜けない」「優秀な人とハイレベルな勝負を強いられる」など、目には見えないプレッシャーもあるでしょう。
5.日本から事業撤退の恐れもある
日系企業と異なり、外資系企業の場合は「事業目標が達成できない」「日本企業に受け入れられなかった」などの理由で、日本から事業撤退をする恐れもあります。
経済産業省のデータによると、毎年100社前後(※)の外資系企業が撤退をしており、全体の約4~8%の企業が日本からの事業撤退を余儀なくされていることが分かります。
せっかく転職したのにもかかわらず、事業撤退によって退職せざるを得ない状況にならないよう、転職活動時の情報収集を心がけましょう。
※参照元:第1章 外資系企業の分布、進出、撤退状況(第3-1図 撤退企業数及び撤退比率の推移)
https://www.meti.go.jp/statistics/tyo/gaisikei/result/result_38/pdf/h2c201gj.pdf
上記のようなデメリットを回避するには、自分に合った企業であるかどうかを事前に把握することが大切です。
また、デメリットを踏まえ、成果直結型の外資系企業で自分の力を試してみたい、さらなるキャリアアップを目指したいという方は、下記の転職エージェントで高年収の非公開求人を探されることをおすすめします。
実際に外資系企業に転職した人の声
外資系企業に転職するメリット・デメリットを理解したところで、実際に外資系企業に転職した経験を持つ人の生の声を聞いてみましょう。
[国内半導体企業・設計]から[インド系ソフトウエア設計企業・コンサルタント]に転職した60代男性
外資系企業に転職して感じるメリット
メリットは、日本企業だと要求される社内共通業務(**活動など)はほとんどありませんので、自分の業務に集中できることです。
また、就業時間も結構融通がきき、出社時間・退社時間というものが厳密に決められているわけではないので、ほとんどの場合は朝のラッシュ時間を避けて出社しています。
また勤務時間を明確にすればオフィス外勤務も可能です。WebExなどの電話会議システムを使って自宅や喫茶店等、オフィス以外の場所からでも会議に参加できるということです。
これは国内に限った話ではなく、インド開発センタとのやりとりもほとんどがWebExで行っています。
外資系企業に転職して感じるデメリット
デメリットと明確に言えるのは、言葉(英語)の問題と厳密な成果主義ということでしょうか。
英語については、そこそこできるつもりだったのですが、会議などで立て板に水のごとく、それもクセのある巻き舌で喋りまくるインド人に対しては何を言われているのかわからなくなってしまう時があります。
反撃しようにも言いたいことが口をついて英語で出てこないというもどかしさも経験しました。厳密な成果主義という面では、売上げ目標を達成しなければ、即座に給与が下げられます。
私もつい最近、目標に対して60%の達成率だったので、40%の給与減になりました。
もっとも、次の期に目標達成すれば元に戻りますし、目標を大きくクリアすればそれなりに給与に反映されます。その度合いは日本企業におけるボーナスの比ではないほどに大きなものです。
[国内アパレル・販売員]から[食品・開発企画]に転職した40代女性
外資系企業に転職して感じるメリット
自由度が高いのがこれまで勤めていた企業と違うところでしょうか。一人ひとりの個性を大切にしていたので、自分らしくのびのびできました。転勤があるとよく聞きますが、ここはありません。
残業もほとんどなく、プライベートを大切にできました。
外資系企業に転職して感じるデメリット
福利厚生、待遇は国内の企業とほとんど変わりありません。不満はなかったのですが、デメリットを1つだけあげるとしたら給料があまり上がらなかったことでしょうか。仕事の内容のわりには低かったような気がします。
[生命保険・営業]から[アメリカ系生命保険企業・営業]に転職した40代男性
外資系企業に転職して感じるメリット
とにかく外資系は実績が重視されます。内資生命保険の企業に勤めていた時は実績5割、その他の要因5割で人事評価されていたと言った感じですが、外資系企業はほぼ実績が100%で評価されます。
営業成績が抜群に良かった年の給料はそれこそプロスポーツ選手並みの金額が貰えますが、一転して営業成績がどん底になると給料が下がるどころか会社にいられない事すらあり得ます。
例えるなら毎日、ジェットコースターに乗ってるような気分です。営業として実力があると思っている人には大きく稼げるのでとても良い環境でしょう。
正直、大変な部分はありますが、お金が存分に稼げる点は転職して良かったと思います。
内資の生命保険企業ではこれほどは稼げません。外資系企業に転職して10年になりますが、かなりお金を貯める事が出来ました。この分なら早期に退職して自適な生活を早めに迎えられそうです。
外資系企業に転職して感じるデメリット
とにかく言葉の壁があります。アメリカ系の企業でしたが、そこに勤めている人の国籍は本当に多国籍。
彼らの母国語はまちまちなのです。一方で社内の公用語は英語なのですが、その英語も人によりレベルがあり、会社の決定事項など正しい真意が社内で伝わらない事がしばしば。
会社の営業方針などは、外国人スタッフからではなく日本人スタッフから確認をするようにしないと、誤った情報で間違った営業をしてしまうという事も珍しくありません。
とにかく言葉の壁は高いです。英語が出来るから大丈夫とか、そういうレベルの話ではありません。
[国内航空会社・マーケティング]から[アジア系航空会社・セールス&マーケティング] に転職した40代女性
外資系企業に転職して感じるメリット
日系企業へのアプローチを全般に任されたことで、それまでの自分のポジションでは考えられないような様々な企業の人たちと直接やり取りをすることが可能になりました。
自分などに務まるのかという不安も大きかったのですが、仕事の場だけでなくお食事の席などでお声をかけてもらえるような機会が増え、素晴らしい人たちと出会えるチャンスをもらえたことがとてもいい経験になったと感じています。
外資系企業に転職して感じるデメリット
外資系企業、ということで「実力主義」「バリバリ働く」などのイメージが強かったのですが、実際の職場で一番とまどいを感じたのが「チームをまとめる難しさ」でした。
日本の企業は、「チームでまとまって良い仕事をする」ということを成し遂げるのがそれほど難しくないのに比べ、他の国の方たちを「個」ではなく「チーム」としてまとめることの難しさに悩まされていました。
「実力主義」は「自分自身の実力で勝負する」という考えなのだ、と学びました。
[国内メーカー・ソフトウエアエンジニア]から[米系IT企業・ソフトウエアエンジニア]に転職した40代女性
外資系企業に転職して感じるメリット
自分の仕事をしっかりすることができる。部や課などで助け合いというわけではなく、自分のスキルが試されます。
自分の腕次第という感じですが、ある程度力があれば自由な環境で仕事ができると思います。それから、給料面では前職よりも1.5倍ぐらいになりました。
外資系企業に転職して感じるデメリット
日本から撤退しないか、いつも不安を抱えながら仕事をしていること。会社の方針で日本撤退が決まってしまったら、あっさり終わってしまいそうなので、この点が不安です。
日本の企業ですと、そんな心配はする必要はないのですが。また、英語力をもっと高めなければと思っています。英語が主体になっているので、これは勉強あるのみです。
[国内メーカー営業]から[外資系メーカー営業]に転職した30代女性
外資系企業に転職して感じるメリット
企業にもよるけれど、基本実力主義で評価も分かりやすいところに魅力を感じました。
もちろん国内だけではなく、海外で活躍する人も多くグローバルな経験を積めるところも魅力的でした。物事を端的に捉え、言語化できる人に向いている働き方だと思います。
外資系企業に転職して感じるデメリット
これも企業によりますが、評価をクリアにしてくれる分、仕事の出来ない人は自然とフェイドアウトしていくことが多いように感じます。
特に私の勤めていた企業では、毎月の目標や達成率をシビアに評価されましたし、常に効率性を求められ大変でした。
[国内自動車部品メーカー・営業]から[ドイツ系自動車部品メーカー・営業]に転職した30代男性
外資系企業に転職して感じるメリット
外資系企業へ転職して感じる1番のメリットは「給料面」です。
国内自動車部品メーカーの給料はどこの企業の営業マンに聞いても、自分がもらっていた給料とそんなに大きな差がありません。
しかし外資系の自動車部品メーカーになると給料の差が大きく、前働いていた国内の自動車部品メーカーと今働いている外資系自動車部品メーカーでは1.5倍ほど給料が増えました。
外資系企業に転職して感じるデメリット
外資系企業へ転職して感じるデメリットとしては「結果重視」なところです。
営業なので結果を出さないといけないのは国内自動車部品メーカーでも当然なのですが、外資系企業はハードルが高く設定されており、目標達成へ向かって皆で頑張ろうという感じがあるので、結果が出せなかった時は会社にいる立場がなくなるのがキツイです。
結果が出なくて辞めていった人を何人も見ているので肌で感じ、国内自動車部品メーカーで働いている時にはなかったストレスと戦い、いつもピリピリしています。
[日系化粧品業界・営業]から[外資系化粧品業界・営業]に転職した30代女性
外資系企業に転職して感じるメリット
日本企業に勤務していた時と比較して、給与や年収の設定が格段に高いわけではないのですが、営業成績に対してのインセンティブが日本企業よりもかなり大きいです。
なので、自然と仕事への意欲が湧いてきて、その結果、成績も向上していき満足のいく給与を得ることができました。
また上層部の戦略の決定が合理的で早いので、採算が取れないと判断すればすぐに撤退する指示を出してもらえるので、余計な営業を省けることも良いです。
外資系企業に転職して感じるデメリット
安定性に欠けることがデメリットと感じます。成績が悪いと朝礼で全社員の前で晒され、自主退職させるような雰囲気を作っています。
3ヶ月ごとに継続かクビかを宣告されるので、とても人の入れ替わりが激しいです。なので、長期的に安定して働くことへの不安を感じます。
[国内上場損害保険会社・保険金サービス]から[カナダ系生命保険会社・ライフアドバイザー(営業)]に転職した50代男性
外資系企業に転職して感じるメリット
営業畑という事もあり、成績(実績)の達成率での評価のみです。究極的な挙積主義といって良いです。
基本のノルマはひと月に新規契約3件(しかも確定ベース)保険料ベース入金額30万円というのを、「達成して当たり前、達成できないという事は仕事をしていない」
という考え方だったので、このノルマを達成していると本当に過ごしやすかったです。
外資系企業に転職して感じるデメリット
“絶対に下駄を履かせてはくれない”という事です。しかも医療保険についての既往歴の部分、つまり持病がある人の申込み診査には物凄い厳しいものがありました。
告知用診断書の既往歴に何か記載があると、ほとんどが“引き受け拒絶”となるため、契約者との関係がムチャクチャまずくなる事は多々ありました。強烈なデメリットでした。
[国内個人店のパティシエ]から[外資系ホテル・料理人]に転職した20代女性
外資系企業に転職して感じるメリット
様々な人と多く関わることが出来る。また国内外の知り合いが増えることにより気になる情報の分野の知識を増やすことができた。
かなり厳しい現場ではあったが知識と実力が必ずつく。実力がある人は年齢など関係なくどんどん上に上がることができる。
外資系企業に転職して感じるデメリット
いじめなどは日常茶飯事だった。また労働時間がオーバーする事はかなりあった。上下関係が非常に厳しく礼儀など出来ない人は相手にされない環境だった。
ミスの大きさにはよるが、2回の同じミスでその場を任せてもらえなくなる事があり非常に悔しかった。
[国内人材派遣紹介会社・営業職]から[オランダ系人材派遣会社・営業職]に転職した20代男性
外資系企業に転職して感じるメリット
休みを取りやすい環境にあること。有休がとりやすく、ゴールデンウィークなどと合わせると最大10連休近い休日を取ることができた。
休日出勤を強いられることもなく、休みは趣味や自己研鑽に充てることができる。やはり、外資系の方が休暇には寛容だと感じた。
外資系企業に転職して感じるデメリット
営業所ごと、部署ごとに違いが大きすぎる。総合人材企業を謳っているが、横への連携不十分なためにメリットを生かせていない。
総合職という観点がほとんどなく、それぞれが自分勝手なやり方で仕事をしているために効率が悪い。
[国内IT企業・SE]から[アメリカ系IT企業・プログラマー]に転職した20代男性
外資系企業に転職して感じるメリット
給料が上がったことと、ワークライフバランスが改善されたことはメリットでした。
特に私が働いていた外資系企業の給料面は、以前の職場でやっていたこととそこまで変わらなかったにも関わらず破格の待遇を用意して頂けました。
また、以前のように月80時間近く残業することもなくなり、定時退社も増えました。
外資系企業に転職して感じるデメリット
外資系企業は国内の企業とは仕事のやり方や進め方がまったく違いました。特に外資系企業では就業時間自体は減りましたが、短い時間の中で質の高い仕事を求められました。
仕事の進め方もスピーディだったので、はじめはついていくのにやっとの状況でした。
私は良くも悪くも日本的なやり方が身についていたので、いつまでも外資系のやり方に適応できなかったのは悩みの種でした。
[インターナショナル保育士]から[レンタルオフィス]に転職した20代男性
外資系企業に転職して感じるメリット
メリットは、海外に拠点があるため、自身の英語を活かして仕事が出来ることです。
メールや電話はほぼ英語での会話ですので、英語力が行かせます。そして比較的早い段階から独り立ちでき、責任ある仕事を任されることになりました。
外資系企業に転職して歌人ルデメリット
まだ自分自身に完璧に自信が無い時点から、1人で責任ある仕事を任されたことは外資系のデメリットなのかなと感じました。
都度わからないことがあれば、自分から発信して聞いていかないと、なかなか置いていかれてしまう環境ではあります。
[国内メーカー]から[アメリカ系医薬品メーカー]に転職した30代男性
外資系企業に転職して感じるメリット
実力と成績次第で給与が決まる点。頑張れば頑張るだけ給与が増えることが魅力的。
20代の担当者でも頑張り次第で年収1,000万円を普通に超えることができる。日系企業では絶対に実現できない。上記の点がメリットだと思う。
外資系企業に転職して感じるデメリット
日系企業にあるような福利厚生は全くない。当然住宅補助等もないので様々な費用が自己負担となる。
成績が良いうちは年収も良いので気にならないが、万が一、成績が悪くなると年収も劇的に落ちるため、通常の生活を維持できなくなる。
[総合商社の貿易担当営業]から[イギリス本社の鉱山会社の営業職(シニアマネージャー)]に転職した60代以上の男性
外資系企業に転職して感じるメリット
基本的に残業がゼロになったこと。年収が前職より25%程度高かったこと。休暇が取りやすかったこと。
接待ゴルフや会食が増えたこと。海外出張にはビジネスクラスで行けたこと。出張の際は日当が出ない代わりに、食事代やクリーニング代やホテル代が実費で支給されたこと。
また宿泊先ホテルのランクが良かったこと。
外資系企業に転職して感じるデメリット
会社都合によりリストラされるリスクが常に付きまとったこと。年収は昇格しなければ、毎年微々たるアップしか得られなかったこと。
企業年金制度がなかったこと。接待費の締め付けが年々厳しくなり、接待ゴルフの回数が徐々に減少したこと。
[国内金融関係・営業]から[外資系金融・グローバルテクノロジー]に転職した40代の女性
外資系企業に転職して感じるメリット
実力社会だなと感じます。女性男性を問わず結果出したものが上に上がれるという形態でした。なので結果を出せば勤務年数が低くても役職が上に行くシステムになっていました。能力があればすぐに上に行くことが出来るので実力をつければ給与、役職が上がります。
外資系企業に転職して感じるデメリット
クビになることが多い。私は転職して2年経ちますが人の出入りが本当に多いなと感じます。結果を重視するそれが外資系企業の醍醐味ではあるのですが私が知っているだけで既に8人の方が退職されています。景気に左右される仕事なのでとてもシビアな世界だなと常に感じながら働いています。
[公務員 事務職]から[商社・管理部門]に転職した20代の女性
外資系企業に転職して感じるメリット
自分の担当の業務が終われば就業時間が自由に決められます。フレックスタイム制ですが労働時間は自分で管理できるので、早く来て早く帰ってもいいし、遅く来て遅く帰っても良いです。それに対して特に何も言われません。
外資系企業に転職して感じるデメリット
転職したばかりなので何もデメリットは感じません。しかし、人間関係がドライだと思うことがあるので、少し物足りないなと思いますが、日系企業のようにドロドロした人間系は全くないので、ストレスフリーに仕事ができます。
[国内化粧品メーカー]から[フランス系化粧品メーカー]に転職した40代の女性
外資系企業に転職して感じるメリット
単純に周りから「うらやましい」と言われます。前の会社だと「ふーん」と言っていた友達が、転職先には「おー、あの会社!」「あのブランドの宣伝好き!」と。私自身は何も変わっていないのに、洗練されたブランドのせいで私のステージも上がりました。
外資系企業に転職して感じるデメリット
とりあえず、退職者が多いです。そのため、業務の引き継ぎなどされず、状況が中途半端になっていることも多々あり。それでも「フレキシブル」という言葉のもとに、どうにかなっているのはすごいと思いますが。あとは、気が強い人が多いです。
[国内酒造会社]から[アメリカ系通信会社]に転職した30代の女性
外資系企業に転職して感じるメリット
良かった事は大幅に給料がアップした事です。前の会社の1.5倍程度貰えて満足しています。無駄な残業がなくなり、ほぼ定時で帰れるようになり、プライベートな時間を確保できました。
あくまで成果主義なので、結果が直接評価に結び付き易いです。
外資系企業に転職して感じるデメリット
私は英語が得意な方だと自負していましたが、会社では全て英語使用のルールで、かなりのストレスを感じています。
まだまだ英語の力が足りてなく、微妙なニュアンスが伝わらないのがもどかしいです。
上司も外国人なので、日本の考え方が通用しないので、意志の疎通が難しいのが悩みです。
[保険企業・営業]から[シティバンク・エヌ・エイ・法人向け営業]に転職した30代の女性
外資系企業に転職して感じるメリット
語学の堪能な方は確実に外資系企業で働くことをお勧めします。
私は法人向け銀行業務を行っています。給与面もさることながら英語を使う機会が多いです。なので自分の得意な英語を活かすことが出来ます。
私は英語を活かす職業に就きたかったのでやっと夢が叶いました。外資系企業は男女平等に見てくれるのも転職して感じるメリットです。
外資系企業に転職して感じ得るデメリット
クビになりやすいという点です。日本とは違い海外は結果を残さないとクビにして新たな人材を入れて補強することがポピュラーです。
常に結果にこだわりながら働かなければならない。結果を残さないとすぐにクビにされます。私の上司もつい最近ですが退職されました。
外資系企業は実力主義の世界で働きたい人に向いている
これまでご紹介してきたように、外資系企業は実力主義・成果主義でどんどん上へ上り詰めたいと考えている方には向いている場所です。しかし、そうでない方にとっては精神的に厳しいと感じることも多いでしょう。
向き不向きがわかれるのは事実です。本当に自分がそのシビアな世界の中でも生き残っていけるのかどうか、よく検討することが重要になってきます。
外資系企業に向いている人・向かない人の特徴に関しては、下記の記事で詳しくご紹介しています。
単なるイメージやメリットだけに惹かれて転職をするのではなく、デメリットも考慮した上でチャレンジしたいという気持ちになれるかをよく考えてみてください。
例えば、日系企業の組織風土が自身に合っている人の場合、ハイリスク・ハイリターンの外資系企業はあまり適していない可能性もあります。
一方で、常に切磋琢磨しながら仕事をしたい人や、しがらみの少ない自由な環境で働きたい人にとっては、非常にやりがいのある職場です。
日系企業と外資系企業のそれぞれの特徴を比較し、自身に合った企業を選択するようにしましょう。
日系企業と外資系企業の具体的な違いについては、下記記事を参考にしていただければと思います。
番外編:思わぬメリット・デメリット
ここまで、外資系企業に勤務することのメリット・デメリットの中でもとくに象徴的なものをご紹介してきました。番外編として、外資系企業に勤務したら受けることのできるかもしれない(?)メリットと、気をつけておきたい意外なデメリットも合わせてご紹介します。番外編としてお楽しみくださいね。
思わぬメリット
「外資系企業勤務」という響きにはなんとも言えない甘美なものがありますよね。これまで日系企業の中でどのような業界にいたかによっても少し違いますが、勤務先や業界を口にしたときに以前よりも増して興味を持ってもらえる率はアップするかもしれません。
「実は自分も転職したいと思っていて…」なんていう相談に先輩としてアドバイスをする場面も増えるかもしれませんし、異性からの人気も少し上昇するかもしれません。
思わぬデメリット
外資系企業に勤務することによって享受するメリットのひとつに「高収入」があるとご説明しました。収入が増えることそのものには何のデメリットもありませんが、ひとつ気をつけておきたいポイントがあります。
それが「金銭感覚」です。これまでの年収では到底叶わなかったことを実現できるような収入を得ることができるようになったことで、身の丈にあっていない生活環境や食生活をするようになってしまう人も少なからず存在します。
これまでの友人関係よりも同業種の友人・知人と価値観が合うあまりないがしろにするようなことの無いように気をつけておきたいものです。
おわりに:外資系でも日系でも働き方や向き不向きをしっかり把握してから転職しよう
外資系企業にとっても、転職する方にとっても、お互いの働き方や向き不向きを把握しておくことはとても重要です。
これは外資系・日系問わずに同じですが、文化の違いの大きい転職ですから、その企業の考えに自分がフィットしているかどうかは熟考した上で判断するようにしてください。
転職を決意したら、経験豊富で成果にコミットする「アズール&カンパニー」のような転職エージェントが安心できる味方になるでしょう。
監修者コメント
様々な外資企業があるため一概に「外資系」とまとめて認識するのはおススメしません。高収入と思われがちですが、低収入な会社もありますし、体育会系文化が強企業や、キャリアアップしづらい外資系企業も存在します。
ポイントは企業文化の確認です。ただし、ホームページからは読み取れない企業が多いのが難しいところです。同じ会社内でも、職種によってはバラつきが出てきます。こうしたときに便利なのが転職エージェントです。ただ求人を紹介してもらうだけに転職エージェントを利用するのではなく、気になる企業の企業文化や評価制度、キャリアアップの有無を知るために活用することをおススメします。
この記事の監修者
株式会社キープレイヤーズ代表取締役
高野 秀敏
東北大→インテリジェンス出身、キープレイヤーズ代表。11,000人以上のキャリア面談、4,000人以上の経営者と採用相談にのる。55社以上の投資、4社上場経験あり、2社役員で上場、クラウドワークス、メドレー。138社上場支援実績あり。バングラデシュで不動産会社、商業銀行の設立からの株主、渋谷のバーのオーナーなど。
公式サイト:ベンチャー/スタートアップ転職のキープレイヤーズ