「御中」「様」英語での表記は?外資系企業への転職で気になる宛名の敬称の書き方
外資系企業に採用されるまで、どんなふうに動けば効率よく転職できるのかわからない…。
外資系企業で働いてみたいけれど自信がないという方は、まずは転職エージェントに登録して相談してみるのをおすすめします。
業界特化で実績豊富な「アズール&カンパニー」に相談してみてはいかがでしょうか。
目次
外資系企業に転職する方なら、日本や日本語とは違う敬称などの一般常識については押さえておきたいものです。今回はその中で日本語での使い分けが難しいとされている、宛名の敬称についてご紹介していきます。
そもそも日本語の「御中」と「様」の違いは何かということや、英語でどう表記すればいいのかなど、細かくご紹介します。
転職活動で確実に使うことになるものですし、転職後も顧客にレターや書類を送る場合にも間違えずに対応することを求められます。ぜひ転職前にインプットして一般常識をクリアしておきましょう。
「御中」「様」英語ではどう表記する?
英語では「御中」や「様」などの敬称をどのように書くのでしょうか。
基本的に英語では会社などの組織名に敬称をつけるという概念がないため、敬称にあたる言葉はありません。しかし、「御中」と同じように組織宛に出す場合に使っている言葉をご紹介します。
日本語の「御中」のように使いたいとき
相手側の担当者がわからないけれど送りたい場合は、下記のように書きます。
◯◯(会社名) Co., Ltd.
For the attention of: ◯◯(組織名) もしくはAttention (Attn): ◯◯(組織名)
(番地、町名)
(区・市・州名・郵便番号)
(国名)
個人宛に送りたいとき
続いて個人宛の敬称ですが、男女によって異なります。男性はDear Mr.◯◯、女性はDear Ms.◯◯です。性別不明の相手の場合はDear Sir or Madam、役職名で送りたいなら、Dear Sales Managerなどのように書きます。
日本語の敬称にはない性別が関わってくるので、忘れて書かないように注意してください。逆に性別がわかっていれば送付することもできるので、ある意味便利だといえるでしょう。
これを応用してDear Human Resource Departmentなどの部署名にすることもできます。
日本語のお客様へという複数宛の敬称ならDear Customers、関係者各位ならTo Whom It May Concernという風に書きます。
日本語の場合は「御中」・「様」・「殿」・「各位」などさまざまな敬称が存在しますが、英語の場合は「Attention:」か「Dear Mr. or Ms.」と覚えておけば、あまり手間をかけずに使えるようになりそうです。
具体的な使用事例
日本語には「御中」・「様」・「殿」・「各位」といったさまざまな宛名の名称がありますが、英語の場合には日本語ほどさまざまな種類がないということがおわかりいただけたのではないかと思います。
また個人名でなく、部署や担当部門などを宛先にする際にも“Dear”という言葉を使うことが一般的であることもお伝えしました。
日本では何かとお礼やお詫びでものを送り合う風習があります。それぞれ外資系企業の場合には必要なのか、もしくは送り合うのが一般的なのか解説していきましょう。
クリスマスカードなど季節のあいさつ
日本では一般的に夏に暑中見舞い、冬に年賀状や寒中見舞いを季節のあいさつとして出しますよね。細かく分けると季節ごとにそれ以外の手紙の種類も多く、きめ細やかな日本人の文化らしいものです。
欧米において、”Seasonal Greetings(季節のあいさつ)”はクリスマスカードが一般的です。サンタクロースやトナカイのイラストが入ったようなクリスマスカードだけではなく、美しい水彩画の入ったカードなどを出せばセンスが光りますね。
日本ではあまり広まっていませんが、欧米ではクリスマスカードの購入金額の一部が寄付に当てられる場合も多く、そのお金を寄付する意味でもクリスマスカードを出す意義があります。
ただし欧米では日本よりも宗教観の違いがあるので、出す相手の宗教を知っていてクリスマスを祝わない場合には注意が必要です。
手土産
手土産の場合、宛名を記載する必要はありませんが一例としてご紹介しましょう。外資系企業において手土産を送り合う文化はありません。オフィスに訪問する際にも持参する必要はないと考えておきましょう。
お中元・お歳暮
日本でも現代では少しずつ習慣として減ってきている企業間のお中元・お歳暮も、外資系企業では送り合いません。
ただし、お歳暮の時期に海外ではクリスマスがあるので、もし日々お世話になっている方がいる際にはクリスマスカードや少しばかりのクリスマスギフトを送るのは良いかも知れません。
海外においてお中元の時期には特段イベントはないので、気をつかって贈り物をしても慎重な人からは「これは賄賂…?」と思われかねませんので注意しましょう。
休暇明けのお礼など
ケースバイケースですが、何か特別お世話になるような事由が発生した際には欧米の方々でもお礼をします。
気をつけたいのが、現金です。日本においては現金を渡して気持ち程度のお礼とする場合がありますが、海外においては現金を渡すのは一般的ではありません。
むしろ失礼にあたる場合もありますので気をつけましょう。休暇を取っている間に業務をサポートしてくれた方などにはお土産、もしくは簡単なお茶菓子などを渡すと良いかも知れませんね。
すぐに実践できるはじめての「英文履歴書」の書き方はこちらの記事で確認できます。
ぜひ併せてご覧ください。
番外編:気になる送り方
ここまで、外資系企業宛に郵送物を送る際の「御中」の使用方法をご説明してきました。またそれと同時に、社内で書面のやり取りをする際の注意点などについても説明してきました。
部署名や担当者名につける御中・様の使い方を知る場合、郵送物の顔となる封筒の書き方にも注意をしたいところです。ただし、外資系企業とはいえ郵送物を運ぶのは郵便会社であることを忘れてはいけません。
エアーメールのように海外に向けて郵送物を発送する際には、英字表記で送る先の住所や名前を記すのが一般的ですが、日本国内の外資系企業に郵送する際には以下のようにすると良いでしょう。
- 住所は日本語で表記(郵便屋さんが読めずに届かなくては本末転倒です)
- 企業名は日本語表記がわからない場合には英語表記でもOK
- 担当先部署名も英語でOK
- 担当者が外国人の場合には英語表記でもOK
日本語と英語がまぜこぜの封筒になってしまうのが気にかかる、という方もいらっしゃると思いますが、英語表記されている部署名や担当者名をすべてカタカナにする場合、正式な読み方や書き方にさらに注意する必要が生まれます。
例: Human Resourcesの場合、「ヒューマンリソーシズ」と表記するのか、「ヒューマンリソース」と表記するのか、人事部と表記するのか、など。
企業のオフィスがある住所にさえ付けば社内で郵送物は仕分けられるので、住所だけは正確に日本語で書くようにすることがポイントです。
もし、書き方で不安があるときは、転職エージェントで添削してもらう手段もあります。履歴書や経歴書とあわせてアドバイスをもらうとよいでしょう。利用する転職エージェントは外資系に強いまたは特化したところを選ぶのがポイントです。
外資系企業に特化した転職エージェントを探している方は、
下記の転職エージェントで、非公開求人を探されることをおすすめします。
日本語での「御中」「様」の使い分け
日常生活であまり手紙を送ることが少なくなった今、「御中」をあまり使うことがないのではないでしょうか。そのため、なぜ「御中」と「様」という風に分かれているのかが理解できないという方も少なくないはず。
まずは日本語の場合で「御中」と「様」の違いを説明していきます。
「御中」は組織の中の誰か、名前のわからない方に対して使う敬称となっています。つまり、◯◯株式会社御中、人事部御中のように人事部のどなたかに読んでほしい書類ですという意思を伝えることができる敬称です。
対して「様」は個人の方に使う敬称。年賀状やビジネスのメールでも「様」を使うのが一般的なのは、組織の方に対して使うシーンがないからです。
この違いを理解していないと、部署名に「御中」をつけたのに個人名にも「様」をつけて送るという併用するという間違いをしてしまうかもしれません。さらに間違いやすいものとしては役職名を敬称だと思わずに併用してしまう場合があります。
社長や部長、課長などはすべて敬称です。◯◯御中 ◯◯社長などのように敬称は併用しないように注意してください。
社長様も間違いです。代表取締役社長 ◯◯◯◯ 様は前に付いているのが役職名ですので、相手の名前の下の「様」は必要です。名前の後に役職がきたら、敬称と覚えておけば間違うことはないでしょう。
また「御中」と似たような使い方で個人名を言わず、「担当者宛に送付ください」と言われることもあります。その場合もご担当者様と「様」をつけて送付するようにしてください。
その他の敬称として、「殿」や「各位」などがありますが、その使い方もご紹介しておきましょう。
「殿」は格下や同格の人に使うものです。上司から部下へ、社長から社員へなどの書類には「殿」が使われているのを見たことはないでしょうか。採用通知書などを見てみると「殿」と書かれているはずです。
同格の方に対して「殿」と使う方も減ってきているため、格下以外の方には「様」を使う方が無難といえるでしょう。「殿」はなじみがないため、あまり併用しようと考える方は少ないかもしれませんが、併用NGですので覚えておいてください。
「各位」は関係者各位、などの使い方で見かけたことのある方も多いのではないでしょうか。「皆様」「皆様方」などの意味を表す言葉です。こちらも併用はNGです。◯◯様各位などの使い方は誤用ですので、注意してください。
また、外資系とはなんだろう?という方はこちらの記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
書き方があっているか不安なときはプロにアドバイスをもらおう
以上、外資系企業に就職・転職する際に大切となる敬称の書き方について確認してきました。日本の企業とはルールが違うので不安になってしまった方も多いのではないでしょうか?
加えて、履歴書、職務経歴書、レジュメなどの書き方も外資系ならば日本の企業とは異なってきます。仮に、能力があっても、外資系ならではのルールをきちんとおさえていないと転職がうまくいかない可能性もあるのです。
外資系のルールをしっかりと理解しているならばいいですが、不安が多いならばエージェントに相談するのがおすすめといえるでしょう。特に、外資系への転職支援で定評がある転職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか。
おわりに:敬称の変化は使い分けポイントをおさえておこう
日本語での「御中」「様」を英語にすると、どのような敬称の変化があるのかをご紹介しました。外資系企業で勤めたいと考えているのであれば、英文履歴書の提出時から必要になるため、ぜひ使い分けポイントを覚えておきましょう。
いざというときに戸惑わないよう、しっかり知識をつけて転職活動に臨んでください。
履歴書の内容や面接において不安がある…という方は、転職エージェントに相談するのがおすすめです。履歴書の添削や面接対策もアドバイスしてもらえるので積極的に利用しましょう。
転職を決意したら、経験豊富で成果にコミットする「アズール&カンパニー」のような転職エージェントが安心できる味方になるでしょう。