転職よりも柵が少ない働き方?外資系企業の業務委託で働くメリット・デメリット
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目次
「外資系企業に転職して人生大逆転したいけれど、人間関係が面倒くさそう…」という理由でなかなか一歩踏み出せないでいらっしゃるのではないですか?
人間関係の面倒臭さが苦手な方にこそおすすめしたい働き方が「業務委託」です。外資系企業の業務でも業務委託は活用されており、直接外資系企業に入社しなくても外資系企業の一員と同様なゴールを目指して自身のスキルを磨き働くことができるのです。
この記事では外資系企業の業務委託についての説明と、メリット・デメリットをご紹介します。
本当にあるの?外資系企業の業務委託
業務委託の仕事があるのは知っていても、外資系企業から業務委託を受けて働くような案件は本当にあるの?と疑問に思われる方もいらっしゃることでしょう。ここでいくつか実際に存在する求人案件をもとに、外資系企業の業務委託にどのようなものがあるかご紹介します。
大手カジュアルブランド テキスタイルデザイナー
ファッションカジュアル専門店チェーンのテキスタイルデザイナー職で業務委託はどのような業務内容になるのでしょうか。
- アパレルのテキスタイルデザイン業務全般
- プリント図案の作成
- 市場調査
- 指示書作成
- プレゼン資料の作成
- 見本反のオーダー
勤務時間は10:00~19:00、週5日程度勤務することになります。この求人の場合、自社のオフィスに出勤して勤務することが条件となっています。
繊維専門商社 生産管理
綿花、原糸をはじめとする繊維の素材から、衣服や生地などの最終製品まで取り扱う繊維専門商社での業務委託はどのような業務内容になるのでしょうか。
- ブランドの生産管理業務全般
- サンプル・検品・納期管理
- 品質管理
- 製品の原価計算・コスト管理
- デザイン画から仕様書の作成・チェック
- 資材・その他必要となるものの手配
勤務時間の制限はありませんが、自社のオフィスで勤務することになり完全週休2日制となります。
業務委託とは?
ここまで読んで、「でも業務委託って、正社員じゃない働き方だから心配…」という方は、まず業務委託の正しい意味から学んでおきましょう。
業務委託とは、自社で対応しきれない業務や、専門性が高く外注したほうが効率の良い業務を外部の個人や他の企業に託す契約を意味します。
この契約を結び業務委託を受けることになった場合には、委託された業務に対し成果を出すことを約束することになり、それがかなわない場合にはペナルティなどを課される場合もあります。
業務委託で業務を請け負う場合、契約した企業の正社員として勤務するわけではないので、機密保持規約などを結び、セキュリティ面ではとくに高い意識を持って働かなくてはなりません。
業務委託で働くメリット
業務委託で勤務するメリットは、何と言っても業務内容が明確であることではないかと思います。委託されている業務内容は非常に限定されているので(これは契約時の内容にもよるので確認が必要です)その内容に紐付かない業務に時間を割く必要はありません。
一般的な会社勤めであれば気を回すような日常の業務に時間を割く必要がないので、委託された業務に集中して取り組むことができます。
また、任されているのは業務の内容とその成果のみなので、その企業の中での出世などを心配する必要もありません。これまで出世や昇進のための人間関係に悩まされてきた方にとっては朗報でしょう。
また、業務委託という契約での求人は専門的な知識を要する業務内容であることが一般的です。
自分がこれまで学校や就業を通して身につけてきたスキルを直に活用して仕事をすることができるので、能力をフル活用できるというメリットもあります。場合によっては正社員として入社するよりもより深く業務に意見を言うことができる場合もあり、働きやすいと感じる方もいらっしゃるようです。
業務委託で働くデメリット
業務委託で働くことにたくさんのメリットがあるのと同様に、デメリットも存在します。
まず、正社員として入社するわけではないので、「あくまで業務委託の人」として扱われることになります。どんなにその企業での就業が肌に合うと感じても、業務委託された内容が完了すれば業務委託された契約そのものがおしまいとなります。
また正社員で企業の一員として勤務するのとは違い、業務に関係ないことについては一切加われないというデメリットもあります。
そして業務委託である以上、委託された業務でしっかりと成果を出せないと業務委託そのものが打ち切られてしまいます。正社員と違って1回のミスが命取りになりかねない、というリスクがあるのです。
業務委託という働き方を選ぶなら注意するべきポイント
このように、業務委託で働くことにはいいことも注意すべきこともあるということがおわかりいただけたのではないかと思います。
ここまでのメリット・デメリットを知った上で「業務委託という働き方に魅力を感じた!」という方は、以下のポイントを必ず確認するようにしましょう。
- 委託される業務の内容についてきちんと説明を受け、把握できていますか?
- 委託される業務で求められる成果についてきちんと説明を受け、把握できていますか?
- 業務委託される際の報酬について説明を受け、了承できていますか?
- その業務委託は請負契約ですか?委任契約ですか?
- 業務委託の契約を解除する際について説明を受け、把握できていますか?
- 性質決定による不都合が起きた場合の対処方法について話し合いができていますか?
業務委託の際に結ぶ契約書の内容は、必ずよく確認するようにしましょう。自分で文書を読んで把握しきれない場合には、転職エージェントのような専門家に依頼し、きちんと中身を精査してもらうことが大切です。
いざ契約書を結んでしまってから、業務内容の中に自分が把握していない内容があったり、自分には到底成果の出せない目標値が設定されていたとしたらとても危険だからです。
また業務委託を受ける以上、契約解除となった場合についてもきちんと前もって把握しておく必要があります。自分がどのような業務でどのような成果を約束するのかを完全に把握し納得していない状況で業務委託を受けることは絶対にしてはいけません。
また、業務委託を受ける際にはささいな変更点も書面で契約を結ぶことを怠らないよう注意しましょう。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
これまで「業務委託」という働き方を検討してこなかった方の中でも、この記事を通じて前向きに検討するようになった方もいらっしゃるのではないかと思います。働き方にはさまざまな種類があり、この働き方は絶対にNGで、正社員以外は絶対にダメ!というものはありません。
個人個人のおかれた環境や、好む勤務体系、求める報酬や今後の展望によって働き方を柔軟に変えていける社会になった今こそ、それらを自分でしっかりと見極めて選ぶようにしましょう。
ただし契約書を伴うような場合には、転職エージェントをはじめとしたプロフェッショナルのちからを借りたほうがより安心です。また転職エージェントからも業務委託の求人情報を教えてもらうこともできるので一石二鳥ですね!